小学生の宿題 は、毎日少しずつの量が出題されます。
「毎日やらないといけないものなのに、いつまでも取り掛かろうとしない！」
「さっさとやればいいのに！！」
こう嘆く保護者様は多くいらっしゃいます。
「宿題終わったの？」
「まだできてない。」
そんなやりとりをする度にガッカリする・・・。
そんなとき、お子さんに対して、あなたはどんな声かけをしておられるでしょうか。
ガミガミ言ってしまう、その前に！
今日は、状況改善のための考え方のヒントをお届けします。
先日、小学生の生徒さんの授業中に、こんなことがありました。
「先生、宿題が終わっていなくて・・・」
「そうなんだね。どこかでやる時間はあったと思う？」
「うーん、どうだったかなあ・・・」
私の質問に対して、どうもご本人は、時間があったかどうかピンときていない様子です。
そこで、彼女が今週どんな生活を送ったのか、タイムテーブルを書いてチェックしてみることにしました。
すると、驚きの事実がわかりました。
その生徒さんは毎日習い事でお忙しく、そもそもまとまった時間、机に向かう暇がなかったのです。
「やる時間はあったのにできていないのか、そもそも時間がないのか。」
これは大きな違いであると言えます。
なぜなら、次にどう行動すれば良いのかが大きく変わってくるからです。
「時間があったのにできていない」だったら原因は「時間管理」にあります。
毎日の予定を見つめ直して、どう過ごせば良いのかを考えるのがベストといえます。
一方、「そもそも時間がない」のであれば、勉強時間を増やそうとすることは現実的ではありません。
今やっていることを効率化する、そもそも時間がないことを把握した上で、隙間時間を見つけるように工夫する、などなど、時間がないことを前提とした対策を打つのが適切です。
最終的に、この生徒さんに対しては、毎日10分でできるように宿題を細かく分けてお出しすることにしました。
根本原因を見極めることは、対策を立てるための大きなヒントになります。
・「なにがあったらできたのか？」
・「逆に、何がなかったらできたのか？」
こんな具体的な質問を、お子さんに問いかけてみてください。
この時のコツは、あなたの主観で判断しないこと、です。
まずはお子さんの主張に、口を挟まず、耳を傾けてみてください。
あなたからみたら十分時間があったように見えても、お子さんの主観では、なかったように感じたのかもしれません。
認識の違いを理解する意味でも、じっくり話を聞いてみましょう。
原因に自覚的になるだけで、行動が変わることもあります。
『まずは一緒に原因を探してみる。』
この姿勢を見せるだけで、小学生は宿題になかなか取りかかれない理由を、自分の頭で考え始めます。
よろしければ、参考にされてみてください！
