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「うちの子って 習ったことをすぐ忘れる !」と思った時の解決方法

「せっかく塾に通わせるのだったら、しっかり成果を出してほしい!」
塾を検討されている保護者様は、こう思っておられるのではないでしょうか。

私は9年の塾講師経験の中で多くの生徒様を拝見し、その成長のお手伝いをさせていただいてきましたが、同時に「塾に通っても伸び悩む生徒様」がいるという事実に直面してきました。


以前の記事では、「塾に通って伸びる子・伸び悩む子」について、実例を踏まえてをお話させていただいています。
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わたしはこれまで多くの生徒様のサポートをする中で、なぜこのような差がでてくるのか、考えてきました。
そしてわかったのが、習ったことが習得できているか、です。
習ったことが習得でき、使いこなすことができていれば、確実に成績は上がります。
逆に、習ったことをその場で理解していたとしても、それを習得し切れていない場合、思わしい成果が上がってこない。

そう、 習ったことをすぐ忘れる ことこそが、塾に通って伸び悩む原因を作っているといえるのです。


では、お子さんがお持ちの記憶力の高さが、一番重要なのでしょうか?
実はそうではありません
今回の記事では、物事を習得するまでのステップについてご説明させてください。



この記事でわかること
・「どうしてうちの子は一度習ったことをすぐに忘れるの?」という疑問が解決する!
・学んだことを定着させるための解決方法がわかる!




目次

■ 物事を習得するまでの3つのステップ

物事を習得するには、3つのステップを踏む必要があります。

まず最初は、学ぶ前の何も「知らない」状態です。
初めて勉強する単元を扱う場合は、ここからスタートです。

そこから授業や塾などで教科内容の指導を受け、「知っている」状態にステップアップします。
ここがいわゆる、「説明されたら理解できる」という状況を指します。

その後、とりあえず問題を解き、「やっている」状態へ。
この時点ではただ問題に取り組んでいるだけですので、問題の正解・不正解は問いません

最後に、問いた問題が正解している、「できている」状態になります。


この3つのステップを踏めば習得できる!
…という風に思いがちなんですが、ことはそう簡単ではありません。

「できている」状態から時間が経つと、人間の記憶は薄れていきます。
そう、「忘れた」状態になってしまうのです。

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■ 習ったことをすぐ忘れる のは能力のせいではない !

ここで注意していただきたいことがあります。
「忘れてしまう」ことを悪いことだと捉えないで欲しいのです。

お子さんが一度習ったことをなかなか覚えられない時、「記憶力が悪いからではないか?」と、能力の問題と捉えてしまう方がいらっしゃいます。
忘れてしまうことは、決して記憶力などの能力の問題ではありません。

人間の記憶のメカニズムを解明した研究の一つに、「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。これは、ドイツの心理学者エビングハウスによって行われた、人間の記憶力に関する実験から導き出されたものです。
それによると、人間は覚えたことを1時間後に50%程度忘れ、さらに24時間後には記憶した量の約70%を忘れてしまうといいます。そしてなんと1ヶ月後には、記憶した内容はほとんど忘れてしまい、同じことを覚え直すには、最初に覚えるのにかけたのと同じ程度の労力が必要となるのだそうです。
エビングハウスの忘却曲線に見られる記憶力の値には、ほとんど個人差がないとのこと。

つまり、どんな人でも、同じように忘れていくわけです。
一度覚えた記憶を忘れるのは個人の能力の問題ではなく、人間の脳の構造的に仕方のないことだと捉えていただきたいと思います。


なので、お子さんが一度習った内容を忘れてしまうことを受け入れていただきたいのです。その上で、繰り返し繰り返し思い出すという作業を根気強く行うことが重要になります。

そうすることによって、知識レベルをまた「知っている」状態に戻すことができます。
そこから、「やっている」「できている」状態へと練習を積み重ねる。そしたら、また少し「忘れる」。忘れたら、また復習して「知っている」状態に戻して・・・

これを何度も何度も繰り返すことで、記憶が定着し、どんな時も物事を思い出すことができるようになります。これが習得です。


学んで、忘れて、また学んで、少し忘れて、の繰り返し。まるで同じところをぐるぐる回っているようですが、それでも着実に習得には近づいていく。
つまり、物事を習得するまでのステップは、螺旋階段状になっているのです。

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何度も同じことをしているようでも、螺旋階段のように、繰り返す度に前回より少し高い位置まで到達しています。
これをわたしは、「学びのサイクル」と呼んでいます。



■ 学びのサイクル

物事を習得するには、学びのサイクルを何度も回すことが重要です。
「忘れる」と「できるようになる」を繰り返して、人間の記憶は定着していくもの。なので、「一回で内容を完璧に理解したら、全てを習得できているはず!」という思いは、今ここで手放してください!


内容を説明してもらい、「知らない」ところから「知っている」状態に。
そこから自分で取り組んでみて「やってみた」結果、新しい内容が「できるように」なっていく。
そこで終わればいいんですが、人間だから、忘れてしまいます。忘れた後が大切です
「ああ、忘れちゃった〜」で終わらせず、ここでもう一回学び直し、「知っている」状態に戻し、そして、「やってる」「できてる」にもう一度持っていく。

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これを繰り返して、最終的に記憶が定着し、ようやく習得できる!
ということなんですね。



■ まとめ

いかがだったでしょうか。
物事を習得するためには、「一回学んだらそれで完了!」なわけではなく、忘れてしまう前提で何度も復習をしていただくことが大切であることがお分かりいただけたかと思います。

この学びのサイクルがわかっていると、勉強に対する過信がなくなります。
(「一回学校や塾で習ったから、もうできる!完璧!」と思ってしまうお子さんって、少なくないんです。)
お子さんがのご自身の現在位置を正確に測れるようになることも、学力を伸ばす上では重要です。

ですが、ここで少し気をつけていただきたいことがあります。
内容を習得したらテストで点が取れる!かというと、実はそういうわけではないんです。

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内容を習得するしてなおかつテストで点を取るには、この学びのサイクルに”+1”する必要があります。
次回の記事では、テストで点を取るための「学びのサイクル+1」について、詳しくお話ししたいと思います。



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